
朝晩鴨川を渡る為に通勤している、
と言っても過言ではないかもしれない。
朝。
急がなくてもいいように、少し余裕をもって家を出ると
隣のおばあちゃんが、表の掃き掃除と植栽のお手入れをしていて
はす向かいのおばさんは天気とか、ゴミの日とか、教えてくれる。
一言二言キャッチボールして、行ってまいります、と路地を抜け。
ひとつめの信号で、小学校に通学する友達の姿を探します。
会うと、ハイタッチでおはようの挨拶をするのが
いつのまにかのきまりごと。最近会ってないな。
早足で通勤の人たちの列とすれ違う。
鴨川に差し掛かる、速度を緩める、顔を上げる。
川の流れ、日々濃さを増す木々の緑、鳥たちの声、
北山のグラデーションのトーン、比叡さんの見え方。
毎日違う。驚く程に表情を変える。
本当に素晴らしいので、写真におさめたいと思って
毎日同じ時間に撮ってみたこともあったけど、全然駄目。
この感動が写真におさまってないどころか
良くない風景になってしまう。
だからできるだけ観察して、記憶に留まれ、と思う。
よし、と思って地下に潜る。
そして夜。
夜の鴨川。夜は闇。
目が利かないから、匂いと音が強調される。
熱気、緑、水、風が、入り交じった匂い。
せせらぎ、エンジン音、トランペットの練習、信号。
橋に掛かると、全身に風を浴びる。
これが、ほんとうに、
どんなスパよりも効くんじゃないかと思う程に
気持ちがいい。深く深呼吸をする。
疲れは風に流され川下へ。
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枕草子のようにわくわくする情景が浮かびますね。
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