2011/06/11

水無月





















雨がよく降ってます。

6月のことを「水無月」と言いますが、
梅雨に「水が無い月」と付けたのは何故だろうと、
ふと思ったのですが
これはなんとも自分中心の考え方で、
あちらの「水がなくなる」という意味ではないのかと。
「神無月」は出雲に神さまが集まってらっしゃる
というのは有名ですが、それと似たようなことで
あちらの事情をおっしゃってるのではないかと。


実際由来は諸説あるようです。
wikiにも同じようなことが書いてありました。
そうだったら良いな、と思いましたが
実際のところがどうか分からなくていいのです。
想いを馳せる間を与えてもらえてありがたい。


こういうことが、日本文化の中には潜んでいるから
面白いし、もっと知りたい。
もとは中国とか仏教ですが完全に昇華されてますでしょう。
研究テーマをもちょっと絞って考えてみたいです。


間ですかね。
直接的ではない、ダイレクトではない、間がある、その妙。
これは日本の特徴のような気がします。




.

2011/06/09

KAMOGAWA





















朝晩鴨川を渡る為に通勤している、
と言っても過言ではないかもしれない。


朝。
急がなくてもいいように、少し余裕をもって家を出ると
隣のおばあちゃんが、表の掃き掃除と植栽のお手入れをしていて
はす向かいのおばさんは天気とか、ゴミの日とか、教えてくれる。
一言二言キャッチボールして、行ってまいります、と路地を抜け。

ひとつめの信号で、小学校に通学する友達の姿を探します。
会うと、ハイタッチでおはようの挨拶をするのが
いつのまにかのきまりごと。最近会ってないな。

早足で通勤の人たちの列とすれ違う。
鴨川に差し掛かる、速度を緩める、顔を上げる。

川の流れ、日々濃さを増す木々の緑、鳥たちの声、
北山のグラデーションのトーン、比叡さんの見え方。
毎日違う。驚く程に表情を変える。

本当に素晴らしいので、写真におさめたいと思って
毎日同じ時間に撮ってみたこともあったけど、全然駄目。
この感動が写真におさまってないどころか
良くない風景になってしまう。
だからできるだけ観察して、記憶に留まれ、と思う。

よし、と思って地下に潜る。


そして夜。

夜の鴨川。夜は闇。
目が利かないから、匂いと音が強調される。
熱気、緑、水、風が、入り交じった匂い。
せせらぎ、エンジン音、トランペットの練習、信号。
橋に掛かると、全身に風を浴びる。
これが、ほんとうに、
どんなスパよりも効くんじゃないかと思う程に
気持ちがいい。深く深呼吸をする。

疲れは風に流され川下へ。





.

2011/06/01

distance





















もう言っちゃおうかな。




.