2009/11/06

八竹亭























それは渋谷にあるお店です。

駅からしばらく歩いて到着すると
暖簾はかかっているけど「準備中」の札。
愕然と、しながら項垂れるも
頑固親父という噂の大将のこと
気まぐれの早仕舞いかとおもいきや
一緒にいたともだちがひょこり覗いてみると
あいてるよ、とのこと。きゃー

おじさん、準備中の札がかかってたけど
と言うと
ああ、それでお客さんが入って来なかったのか
と笑いながら外しにいきました。

あれ、なんだかすてきなおじさんではないですか。

ここは、とうきょうの、ともだちに教えてもらったお店なのですが
この顔で洋食屋さんです。あ、けど煮魚もあったかな。

厨房はシンプル。カウンターのみ12席程度のお店。
お昼なのに、ちょっと薄暗い。テレビが点いてる。
古いけど、清潔にしてある感じがする。
筒に入れられたお箸は毎日変えているんだな。
戸棚に同じ形の器がきちん、きちんと並べてある。
この感じ、どっかで見たな。
あ、とんかつ山本、だ。京都の。二条の。
これは美味しい予感がする、と思った。


お料理は、真面目で、正直な感じ。
お肉の下ごしらえを丁寧にしているんだな。
そう、丁寧なしごと。
サラダとか、ばくっとしてるんですけど
いいんです、それで。空気みたいなサラダより。
厨房のおじさま、メニューを聞いてからは黙々としごと。
その感じ、その顔。
さいきん、こういう顔するひと、少ないよなぁ。
こう、気の抜けた真剣さというか。体が動くんだな、きっと。

間違いないひとに聞いてきたので、間違いないんですけど
想像以上に美味しく感じたのは、おじさまのキャラかな。

必ず、また会いに行きます。

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